役立ち情報|家族間の情報共有
パスワードや大事な情報、エクセル管理は危険?家族に残す・共有する方法の比較
パスワードや口座、契約の情報を、エクセルやスプレッドシートで一覧にしている人は多いはずです。特にNISAなどのネット証券、ネット銀行、サブスク、仮想通貨など、郵送物の届かないデジタル資産が増えるほど、無料で手軽に一覧化できる表計算は便利です。一方で、「これって危なくない?」「もしものとき、家族にちゃんと渡るの?」と気になったことはないでしょうか。 結論から言うと、どの方法にも長所と短所があり、「自分が何を重視するか」で選ぶのが正解です。この記事では、エクセル/スプレッドシート/パスワード管理アプリ/専用サービスの4つを、否定せず中立に比較します。そのうえで、家族に大事な情報を残す・引き継ぐときに見るべき「判断軸」を整理します。読み終えるころには、自分に合う方法が決められるはずです。

まず、エクセル/スプレッドシート管理の長所と短所
否定から入らないために、まず正直なところを書きます。
長所(だから多くの人が使っている)
- 無料で、追加のアプリもいらない
- 表の形で見やすく、自由にカスタマイズできる
- スプレッドシートなら、リンク1つで家族とすぐ共有できる
短所(「危険」と言われる理由)
- 暗号化が弱い/していない:エクセルのファイルパスワードは強固な暗号化ではなく、解除ツールも出回っています。スプレッドシートを「リンクを知る全員が閲覧可」にしていると、URLが漏れただけで中身が見られます
- 共有時の漏えいリスク:メールやチャットでファイルを送ると、誤送信や共有範囲の設定ミスで、第三者に渡ることがあります
- 更新が止まりやすい:作った瞬間から情報は古くなります。手動更新が前提なので、気づけば何年も前のまま、ということが起きます
- 「今すぐ・ずっと・全部見える」しかできない:共有すると、相手は今この瞬間から、ずっと、全部を見られます。「生きている間は見せず、もしものときだけ」という渡し方ができません
特に最後の点は、家族に「もしものための情報」を残すときに、見落とされがちな弱点です。
4つの方法を中立比較
家族に大事な情報を残す・共有する主な方法を、フラットに並べます。
| 方法 | 費用 | 暗号化 | 生前は見せず“もしものときだけ”渡せるか | 本体(スマホ・パソコン)の鍵 | 更新のしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| エクセル(PC保存) | 無料 | 弱い/なし | ✕(手渡し前提) | △(PCが開けば) | △(手動) |
| スプレッドシート(共有) | 無料 | 通信は暗号化/中身は共有相手に見える | ✕(共有すると今すぐ全部見える) | ✕(対象外) | ○(編集しやすい) |
| パスワード管理アプリ | 無料〜有料 | 強い(暗号化保管) | △(共有機能はあるが原則"今"共有) | ✕(本体の鍵は引き継げない) | ○ |
| 専用サービス(つぎの手ナビ等) | 月110円〜(無料枠あり) | 強い(端末内で暗号化) | ○(生前は非開示、もしものときだけ届く) | ○(本体の鍵も託せる) | ○(生きた台帳) |
※ どれが「正解」ということはありません。重視する軸が違うだけです。次でその軸を整理します。
自分に合う方法を選ぶ4つの判断軸
「どれが良いか」は、次の4つのうち何を重視するかで決まります。
① 時間の制御|生きている間は見せず、もしものときだけ渡せるか
家族に残す情報には、「今は見られたくないが、もしものときは渡したい」ものがあります。スプレッドシートの共有は「今すぐ・ずっと・全部見える」しかできません。時間の制御(生前は非開示→もしものときに引き継ぐ)が必要なら、その仕組みを持つ方法を選ぶ必要があります。
② 暗号化の安全性|中身が守られるか
パスワードや口座情報は、漏れると実害が大きい情報です。平文のメモやファイルパスワード頼みより、暗号化して保管できる方法のほうが安全です。「クラウドに置く=危険」ではなく、「暗号化されているか」で判断します。
③ 本体の鍵|スマホ・パソコンが開かないときどうするか
大切な方の死後にデジタルで困った経験は約6割、その最多は「スマホ・パソコンのパスワードが分からない」ことでした(2026年 BlueAdventures調べ)。本体のロックが開かなければ、中のエクセルにもアプリにもたどり着けません。本体そのものの鍵を引き継げるかは、見落とされがちですが決定的な軸です。
④ 情報の鮮度|更新が止まらないか
表計算は作った瞬間から古くなります。引っ越し・口座変更・パスワード更新のたびに直さないと、いざというとき役に立ちません。更新が続く仕組み(生きた台帳)かどうかも、長く使うなら重要です。
トレードオフを正直に
ここは公平に書きます。無料の手軽さ・即時性には、専用サービスにない強みがあります。
たとえば、家族と共有済みのスプレッドシートは、もしものときに家族が“即座に”アクセスできます。一方、つぎの手ナビのような専用サービスは、なりすましや誤開示を防ぐために、書類確認や一定の異議申立期間といった手続きを経てから開示されます。「すぐ渡る」ことを最優先するなら、共有済みのスプレッドシートのほうが速い——これは事実です。
つまり選択は、こう整理できます。
- 手軽さ・即時性を最優先するなら:無料の表計算(ただし暗号化と共有範囲に注意)
- 生前の秘匿性・安全性・本体の鍵まで含めて備えるなら:専用サービス
どちらが正しいではなく、あなたが何を大事にするかです。
パソコンが前提、という見落とし
もう一つ、表計算管理には前提があります。それは「パソコンが使えること」。総務省の調査では、パソコンの世帯保有率は66.4%、個人の利用率は46.8%(スマホは74.4%)で、年代によって差があります(総務省 通信利用動向調査 2024年)。家族の中に、もしものときパソコンを開いて表計算を扱える人がいるとは限りません。仮にスマホでそのファイルを開けたとしても、画面が小さく、膨大なIDやパスワードが並んだ表は非常に見づらく、いざというとき必要な1行を探すのに迷子になりがちです。スマホだけで完結し、必要な情報にたどり着きやすい方法かどうかも、家族構成によっては判断材料になります。
まとめ|「手軽さ・即時性」か「秘匿性・安全性」かで選ぶ
パスワードや大事な情報を家族に残す・共有する方法は、エクセル/スプレッドシート/パスワード管理アプリ/専用サービスがあり、どれにも長所と短所があります。選ぶときの軸は4つ——①生前は見せずもしものときだけ渡せるか、②暗号化されて安全か、③本体(スマホ・パソコン)の鍵を引き継げるか、④更新が止まらないか。
無料の手軽さと即時性を取るなら表計算、生前の秘匿性・安全性と、本体の鍵まで含めた備えを取るなら専用サービス、というトレードオフで考えると、自分に合う方法が見えてきます。
「生きている間は誰にも見せず、もしものときだけ、選んだ人へ届く」形を重視する方は、その仕組みを持つつぎの手ナビ デジタル資産も選択肢の一つです。パスワードそのものの管理はスマホのパスワード管理、家族との共有の線引きは家族とのパスワード・アカウント共有もどうぞ。
よくある質問
エクセルでのパスワード管理は、絶対にダメですか?
絶対にダメということはありません。ファイルにパスワードをかけ、共有範囲を限定し、定期的に更新すれば、手軽な方法として機能します。ただしエクセルの暗号化は強固ではなく、共有時の漏えいや「もしものときの渡し方」に弱点があるため、重視する軸によっては別の方法が向きます。
スプレッドシートを家族と共有しておけば、もしものとき安心ですか?
「もしものときに家族がすぐアクセスできる」という点では有効です。一方で、共有した瞬間から相手は中身を常に見られる状態になります。「生きている間は見せたくない」情報がある場合は、時間の制御ができる方法を検討してください。
パスワード管理アプリと専用サービスは何が違いますか?
パスワード管理アプリは「自分が日常使うパスワードを安全に保管・入力する」ためのもの。専用サービス(つぎの手ナビ等)は「もしものときに、選んだ人へ情報を引き継ぐ」ことに特化しています。目的が違うので、両方を併用する人もいます。
結局、何を基準に選べばいいですか?
本文の4つの判断軸(時間の制御・暗号化・本体の鍵・情報の鮮度)のうち、自分がいちばん大事にするものから選ぶのがおすすめです。「すぐ渡る手軽さ」なら表計算、「生前は秘匿で、もしものときだけ安全に渡す」なら専用サービス、と整理できます。
「生前は見せず、もしものときだけ渡す」を選びたい方へ
あなたにもしもがあったとき、家族が「どこに何があるか」にたどり着けるように。「つぎの手ナビ デジタル資産」は、パスワードや口座・契約・写真の在りかを、生きている間は誰にも見せず、もしものときだけ選んだ人へ届ける準備ができるサービスです。登録・PDF出力・定期リマインドは無料。あなたにできる、いちばんやさしい準備です。
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